智代アフター クラナドであってクラナドでない

ゲームクリアしました。これはクラナドであってクラナドでないですね。でも面白かったです。以下ネタバレ感想。ちなみにPC版です。

トゥルーエンドは朋也が記憶喪失になり、手術を受けるも失敗し、智代より先に死んでしまいます。ヒロインが死ぬというのはよくある展開でしたが、まさか朋也が記憶喪失になるとは!

朋也の死

まずCLANNADの主人公である、あの朋也が劇的な最後を迎えるというのに目が行きがちですが、この部分はテーマとしては重要ではありません。酷い結末のようにも見えますが、これは一つのハッピーエンドだと解釈します。二人ともいい人生だったじゃないですか。朋也の死はあまり重要ではなく、実際に朋也の死についてはかなり曖昧にされています。手術は失敗したとありましたが、その後記憶を取り戻して、リハビリを受けていた、とあります。車椅子に載っていたので、足が動かなくなったことは予想できますが、どういう風に死んだのかは一切触れられていません。また最後のほうに、智代と、車椅子に座る白髪の朋也が一緒に写ってるシーンがあります。白髪になったのは病状のせいかもしれませんし、普通に年老いて白髪になったのかもしれません。そこは良く分かりません。なんにせよ朋也の死は重要ではなく、二人が素敵な人生を送ったという事実に変わりありません。

珍しいストーリー展開

智代アフターは珍しいストーリー展開だったのではないでしょうか。ストーリーの展開は途中でバッドエンドがあるものの、トゥルーエンドは一直線です。そして各パートごとにゲームの雰囲気が全然異なります。まずは最初から最後までのストーリーを次のようなパートとして分類してみました。

  1. エロパート
    • 最初は、「仕事」→「自宅に帰ってエロシーン」という流れ
    • このパートが終わるとOPが入る。
    • エロシーンが一番多いパート
  2. 鷹文と河南子がくっ付くまで
    • ネタ要素が一番多いパート
  3. ともが母親と村で暮らす
  4. 朋也記憶喪失
    • シリアスなパート

このうち最初の「エロパート」が最もエロシーンが多いです。ただしこのゲームは全体的に見ると18禁なのにもかかわらず、かなりエロシーンは少なかったように思います。これはストーリーの流れをさえぎらないように構成されていたのではないかと考えます。ストーリーの流れをぶちきって、無理矢理エロシーンに突入しちゃうようなエロゲは大嫌いなので、このゲームの構成には好感が持てます。またエロシーンで鷹文が乗り込んでくる場面は、ギャグ要素としてかなり面白いです。ここからどんどんゲームに引き込まれます。

さて、「エロパート」が終わると「鷹文と河南子がくっ付くまで」のパートになります。このパートが一番好きです。ここではクラナド前作のような通常の流れになります。ギャグ要素が多く、かなり楽しませてもらいました。泣き要素とか無くても十分面白いですね。ちなみに河南子の声聞くと、リトバスのはるちんが思い浮かびます(声優さんが同じようです)。しかも河南子とはるちんってちょっとキャラ被ってるよね。なお私は河南子派です。

「ともが母親と村で暮らす」パートは、一番長いパートになります。ここで智代は学校を作るのに最初は非協力的ですが、クマの着ぐるみを着て、だんだんと協力していくようになります。ここで一番の修羅場がくるかと思いましたが、難なく智代も学校建設に参加します。しかし、なぜ学校建設に反対していた智代が協力する気になったのか、動機付けが弱い気がします。朋也が怪我した辺りですね。

「朋也記憶喪失」のパート。ゲームの雰囲気が変わって、ギャグ要素なしのシリアスパートに突入します。いきなりこんな展開になるとちょっとびっくりしますね。

このように智代アフターは、各パートごとに雰囲気が全然違います。「朋也記憶喪失」のパートが麻枝が本当に書きたかったテーマなんでしょうか。

智代アフター~イッツ ア ワンダフルライフ~CSエディション - Xbox360

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