イリヤの空、UFOの夏
イリヤの空のアニメを見ました。原作を読んでないせいでしょうが、気になる点がいくつかありました。でも良い作品でした。簡単に感想を。
人間
主人公について
主人公はヘタレ具合がよく表現できてたと思います。ヘタレなアニメキャラっていっぱいいるけど、ここまでヘタレなのは珍しい。エヴァのシンジよりヘタレなんじゃないかな。ヒロインと逃避行した際に、ヒロインを怒鳴りつけるシーンはヒロインがあまりにも理不尽で腹が立ちましたが、実際の中学生ってこんなもんですよね。すごくリアルな中学生が書かれてたと思います。主人公とヒロインが、出会いを通して成長するっていうのが大きなテーマなんでしょう。
主人公とヒロインの関係
浅羽とイリヤが仲良くなった過程が謎です。プールで一回出会っただけで、赤の他人ですよね。他のクラスメイトと同じように避けられても不思議じゃないのに、どうして浅羽とだけ仲良くなったんだろ。浅羽に小さいころの記憶がなくて、実は幼馴染という設定?なんて疑いました。
サブヒロイン
サブヒロインの晶穂は主人公のことが好きなのは分かりますが、怒鳴ってばかりのヒステリックなキャラで、最初はすごく鼻につきました。でもすごくリアルな女の子ですね。ファンサイトを見てみると、そんなに評判悪いキャラでもなかったので、アニメでは良い部分がだいぶ端折られていたんでしょう。イリヤと大食い競争した後に、打ち解けるシーンは良かったです。
セカイ系
君と僕と、その他っていう感じの話でした。セカイ系って奴です。「その他」の部分は、とても曖昧にされます。「その他」の部分を我慢できるかどうかが、セカイ系を許せるかどうかっていうポイントでしょうね。さて、「その他」の部分に突っ込んでもあまり意味はないんですが、一応書いておきます。
全体を通して
上であげたように、セカイ系なので、すっきりしない部分がいくつもあります。多分原作を読んでもそうなんでしょう。また、イリヤが最後の戦闘でどうなったのかも分かりません。おそらく戻ってこないのでしょう。それでも気持ちのいい終わり方でした。浅羽もイリヤも出会いを通じて成長しました。
また「UFO」、「夏休みの終わり」っていう世界観、設定がすごく良かったです。UFOじゃなくて普通の戦闘機だったら、現実的な感じになっちゃいますよね。UFOってところにロマンがあります。また、夏休みの最後の日に、星空の下でプールで出会うっていうのもロマンチックですよね。夏休みの終わりは少し寂しいもので、そういう情景ってみんな持ってるものだと思います。夏休みを通じて成長する、夏休みドラマですね。*1
その他
- キャラ
- 妹
- 中途半端に登場して、兄思いの妹っていう設定以上に、どういうキャラなのか良くわからなかった
- 水前寺
- 自己主張強すぎて五月蝿いキャラだった
- 年下の女の子と殴り合いするのはどうかと思う
- 心臓に注射を突き立てるってすごい治療だよね
- オープニング
- 世界観をよく表現できてて良かった
- 戦闘シーンはミスマッチ
- 曲がゆったりすぎるので合ってない
- 大食い競争のシーンが良かった
- 張り合ってる二人の女の子が可愛い
- でも食べすぎで気持ち悪い
- レイプされたの?されてないの?
- レイプ未遂?後
- ヒロインが踏んだり蹴ったりで理不尽すぎる…
- 「よ」という文字が書かれた花のマークって何だったの?
- 戦闘機に書かれてたマーク
- ミステリーサークルの模様
- UFOとフォークダンスするシーンが良かった
- でも、主人公が一人でクルクル回ってたのは、正直どうなの…って思った
- 最後の椎名からの手紙で、曖昧な点がだいぶすっきり
- 浅羽がシミュレーションをするシーンで、イリヤのセリフがエロい
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*1:夏休み映画というジャンルについてid:zoot32さんが書かれています。http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20070830#p1