車輪の国、向日葵の少女をプレイした

ひまわり畑

すごく僕のつぼだった。最初のシーンでいきなり引き込まれた。主人公がひまわり畑を歩きながら、この世界について説明する場面。日本では罪を犯したら刑務所に閉じ込められるが、この世界では特別な義務を課せられる。ゲームのタイトル的にヘッセの古典小説「車輪の下」の影響を受けているのだろう。そっちは読んだことないんだけど、Wikipediaで「車輪の下」のストーリーを確認したところ、確かに「車輪の下」をオマージュしているようだ。そんなわけでこのゲームのシンボルは、向日葵と車輪である。向日葵から連想できるのは黄色、太陽、夏。こういう分かりやすいシンボルっていいよね。その世界観というかゲームの雰囲気がすぐに伝わってきた。

ギミック

このゲームをプレイした人が口を揃えて言いそうなことだけど、とあるギミックには心底驚かされた。すごいテンションあがって、あれは二度見ならぬ二度プレイしてしまった。あの驚きは是非他の人と一緒に共感したいな。

シナリオ

3人のヒロインのなかだと一番良かったのはさちルートのシナリオ。感情移入しちゃうと途中本当に辛いんだけど、ラストで一気にもっていかれた。日向ルートで、日向に自分が健だって告げるシーンも良かった。そして最終章は特定のヒロインに絡めた恋愛的な話じゃないんだけど、あれも素晴らしい。「泣きゲー」っていう言葉があるけど、このゲームは「泣きゲー」なのかな?僕は「泣きゲー」って聞くとKEYの作品をイメージするんだけど、このゲームはちょと毛色が違うような気がする。

理想の悪役

このゲームで一番印象的なキャラはヒロインを差し置いて、法月のおっさんだった。強烈な言動、理不尽さ、格好良さ、掴みどころの無さ。そして最後にはやっぱりいい人なんじゃ?っていう疑問も浮かんでくる。これって理想の悪役だよなー。